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健康的な体や美肌に必須! コラーゲンの基礎知識

対処法を身につければ「うっかり日焼け」も怖くない!?

女性の憧れである美肌になるにはコラーゲンが欠かせません。
しかし、コラーゲンに関して正しい知識を持っている方は意外に少ないです。
美肌に欠かせないコラーゲンの性質やコラーゲンがどの場所に存在しているかを知ることで、より効率的なコラーゲン摂取が行えます。

今回はコラーゲンの基礎知識やコラーゲンを増やすための方法などをご紹介します。

私たちの体になくてはならないコラーゲン!

コラーゲンと聞くと、美容成分といったイメージをお持ちの方は多いでしょう。
確かにコラーゲンと美容の関係は深いですが、コラーゲンの働きはそれだけではありません。
私たちの体の約60%は水でできていると言われていますが、残りのうちの約6%コラーゲンが占めているのです。
体内にあるコラーゲンの中で約8%が血管に、約20%が骨に存在しており、細胞と細胞をくっつける働きや臓器を支える働きを行っています。

その他にも、筋肉と骨を繋ぐ内臓、といったあらゆる部分にコラーゲンは含まれているのです。
それにより、コラーゲンが体内で足りなくなると内臓機能の低下関節炎など体のさまざまな部分で影響が現れます。

これらのことからコラーゲンは、私たちの体を維持するための大切な成分ということが分かりますね。
そして、体内にあるコラーゲンの約40%が肌にあります。

美肌とコラーゲンの関係性

美肌とコラーゲンの関係性

肌の土台となりハリやツヤと大きく関わる真皮層と呼ばれる部分は、約70%がコラーゲンによって構成されています。
肌の奥にある真皮層のコラーゲンのお蔭で、私たちの肌はハリ弾力ツヤを保つことができるのです。

表皮の下にある真皮層で、コラーゲンはバネのように真皮層を支えています。
コラーゲンは繊維組織であり、その繊維組織を随所で留めているのがエラスチンです。
コラーゲンやエラスチンの間を埋めるように存在しているのがヒアルロン酸になります。
真皮層がこのようにコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸で満たされることで、肌にハリや弾力、ツヤがもたらされます。

一度作られたコラーゲンが、ずっと体内に存在し続けるわけではありません。
古くなったコラーゲンは分解され、新しいコラーゲンが作られています。
新しいコラーゲンは真皮層の奥深くに存在している線維芽(せんいが)細胞によって生み出されます。

年齢と共にコラーゲンの生成量は低下する!

私たちの体に欠かせないコラーゲンは体内で生み出される一方で、年齢とともにその生成量は落ちていってしまいます

コラーゲンの生成量は約25歳でピークを迎え、その後は減少の一途をたどるのです。
40歳前後になると18歳前後の時の約半分、60歳前後になると約1/3にまで減少すると言われています。
さらに生成量が減るだけでなく、生成されるコラーゲンの質までも低下し肌の弾力性が衰える、肌のたるみやシワができやすくなる、といった老化現象を引き起こすのです。

また古くなったコラーゲンは硬くなり、分解されにくい糖化コラーゲンに変質してしまいます。
糖化コラーゲンは分解されず、体内に留まってしまうようになります。

健康的な若々しさをキープためには、コラーゲンを体の中に十分に満たす、良質なコラーゲンを生み出す、古くなったコラーゲンを排出することが大切になってきます。

コラーゲンを増やす前に減らさない努力を!

コラーゲンを増やす前に減らさない努力を!

コラーゲンを増やすことも大切ですがその前に行っておきたいのが、今あるコラーゲンを破壊されないよう対策をとることです。

その一つが紫外線対策です。
紫外線の中でもUV-Aはコラーゲンが存在する真皮層にまで届き、コラーゲンの繊維を切断しエラスチンを変性させるだけでなく、コラーゲンを生み出す線維芽細胞までも破壊するという指摘があります。

一年中降り注いでいる紫外線の脅威からコラーゲンを守るためにも、季節関係なく日焼け止めを塗る、帽子や日傘、ストールを使用するようにしましょう。
またUV-Aは雲やガラスを透過するため雨や曇りといった天気だからと安心せず、さらに室内や車内でも紫外線対策を怠らないようにして下さい。

コラーゲンを増やすには?

体の内側でコラーゲンを増やすためには、食生活を見直してください。
コラーゲン生成に必要なタンパク質ビタミンCを積極的に取り入れましょう。

一日に必要なタンパク質の量に関してはさまざまな意見がありますが、その一つの目安として「体重÷1,000」で求めることができます。
例えば体重が50kgの方であれば、50gを摂るようにしましょう。
お肉100gには約20gのタンパク質が含まれているため、3食キチンと食べる習慣があれば必要な量を摂取していると考えられます。

一方、ビタミンCはというと成人女性であれば1日に100mgを摂ることが推奨されています。
赤ピーマンや黄ピーマン100g(約2個)には150mg以上のビタミンCが含まれていますので、サラダや炒め物などに取り入れてくださいね。

しかしそれが難しい時は、コラーゲンドリンクなどで直接コラーゲンを補うのも良いでしょう。

プラスして行いたいのがリンパマッサージ

プラスして行いたいのがリンパマッサージ

私たちの体は年齢を重ねることでコラーゲン生成量が落ちるだけでなく、老廃物を排出する機能があるリンパの循環までも遅くなります。
リンパの流れが悪くなることで、余分な糖質や脂肪、死んだ細胞や化学物質、細菌やウイルス、乳酸といったものが体内で溜まりやすくなります。
それにより体がむくみやすくなる、免疫力が低下するなどが起こり、美容にとって悪影響を及ぼします。

そのようなお悩みをお持ちの方は、リンパマッサージによって老廃物を排出させ、血行を促してみてはいかがでしょうか。
血行が促されると体の隅々にまでキチンと栄養が送られるため、コラーゲン生成をサポートしてくれるでしょう。

コラーゲンは私たちが「健康的に過ごす」「美肌を目指す」上で切っても切れない存在です。
コラーゲンに関する正しい知識を身につけ、より効果的なコラーゲンの増やし方を身につけて下さいね。